モビリティ用語解説

  • ITS
  • STS
  • LRT
  • カーシェアリング
  • コミュニティバス

  • コミュニティサイクル/サイクルシェアリング
  • シニアカー
  • 新交通システム

  • デマンドバス/乗合タクシー
  • トランジットモール
  • トロリーバス

  • パークアンドライド
  • バスバイクレーン
  • パーソナルモビリティ

  • ミニカー/マイクロカー
  • 路面電車/トラム

ITS

インテリジェント・トランスポート・システム(高度道路交通システム)の略で、インターネットやGPSなどIT技術を活用することで、バスの位置情報やカーシェアリングの予約、カーナビによる渋滞情報(VICS)、有料道路での料金自動支払い(ETC)などを行い、スムーズな道路交通を目指すシステムです。

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STS

スペシャル・トランスポート・システムの略で、高齢者や身障者向けの個別輸送サービスを総称したものです。福祉タクシー、介護タクシーとも呼ばれます。日本ではタクシー事業者やNPO法人などが運行しており、車両は車いすのまま乗降可能なスロープやリフトなどを備えた福祉車両の他、一般的な乗用車も使用されています。

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LRT

ライト・レール・トランジットの略で、小型車両で近距離輸送を行うための鉄道を、従来の鉄道と区別するために生まれた言葉です。日本では次世代型路面電車を指す名称として使われますが、厳密には道路上を走る路面電車やトラムとは意味が異なります。ただし路面電車の車両が郊外の鉄道線へ乗り入れる場合はLRTと呼ばれます。

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カーシェアリング

都市部の環境問題や駐車場不足に対処するため、従来は個人や法人が所有していた自動車を借りて使う方式としたものです。都市内の移動を前提としているため、旅行や出張などに使われるレンタカーと違い、30分や1時間など短時間の利用を前提としており、環境対策の観点からコンパクトカーや軽自動車が主に使われます。

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コミュニティバス

自治体が住民サービスの一環として、公共施設や商業施設など生活に不可欠な場所を中心に巡るバス。民間業者では採算が取れない路線を肩代わりした例も多く見られます。狭い住宅地を巡るので車両は小型、停留所の間隔は通常のバスより短めとなり、料金は100円均一が一般的なので「100円バス」とも呼ばれます。

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コミュニティサイクル/サイクルシェアリング

従来個人が所有していた自転車を、必要に応じて借りて使う形態とすることで、公共交通機関に近づけたものです。同様の内容を持つレンタサイクルとは異なり、車両や施設を統一化することで、借りた場所とは異なる場所への返却を可能としており、施設を無人化することで24時間営業を実現した場所も多く存在します。

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シニアカー

高齢者や身障者の移動のために作られた電動車いすのことです。別の項で解説しているパーソナルモビリティに似ていますが、こちらは着座での乗車が一般的になります。日本の法律では車両ではなく歩行者扱いとなっているので、歩道を走行可能ですが、最高速度が6㎞/h以下に制限されているので長距離移動には向きません。

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新交通システム

コンクリート製の路線上を、多くの場合ゴムタイヤを使い、無人運転で走行する輸送機関をこう総称します。車両は路面電車より小柄です。 日本では高架上を走行するシーンが一般的ですが、フランスのように地下鉄として使用している国もあります。 空港や遊園地、ニュータウン内の輸送機関としても活用されています。

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デマンドバス/乗合タクシー

「デマンド」とは「要求」という意味です。決められた時刻にバスを走らせる従来の方式では利用者が少なく採算が取れない地方で、住民が利用したい時間に、要望を受けて走らせる方式としたもので、タクシーに近い営業形態になることから乗合タクシーとも呼ばれます。車両はコミュニティバスよりさらに小型になります。

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トランジットモール

都市中心部の広場や商店街(ショッピングモール)などを、自動車の通行は禁止しつつ、バスや路面電車など公共交通を通行(トランジット)させることで、都市中心部の利便性を高め、空洞化を防ぎ、活性化を狙った政策です。欧米では路面電車を使った実例が一般的になっていますが、日本でもバスを使った実例が存在します。

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トロリーバス

道路上に張られた架線から集電して走行するバスで、電気自動車の一種ですが、我が国の法律では無軌条電車と表現され、鉄道扱いとなります。日本では立山黒部アルペンルートに2系統あるだけですが、海外では 路面電車よりも建設コストが安く、かつエンジン式バスより環境にやさしい乗り物ということで再注目されています。

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パークアンドライド

駅のそばに駐車場を用意することで、最寄りの駅前に自動車を停め、そこから目的地までは鉄道を利用してもらうことで、中心市街地の渋滞を低減し、環境対策とするとともに、活性化を図る手法です。乗り換えの手間は生じますが、中心市街地と郊外では駐車場料金に差があるので、移動費用が安くすむこともメリットです。

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バスバイクレーン

従来は別々に用意されていたバスレーンとバイクレーン(自転車道)を、自動車よりも環境にやさしい乗り物であるという共通性から、同一のレーンにまとめたものです。ヨーロッパでは一般的になりつつあります。バスは数分に1台しか通らず、運転手はプロなので、大きな問題は起こっていないようです。

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パーソナルモビリティ

ひとりの人間が立って乗ることを想定した電動走行車両で、アメリカの「セグウェイ」が有名ですが、日本でも自動車会社などが開発を進めています。欧米では自転車と並ぶ近距離移動手段として注目され、警察官や郵便配達員などが活用していますが、日本では公道走行が認められておらず、普及の障害になっています。

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ミニカー/マイクロカー

「ミニカー」は法律で規定された言葉で、第1種原動機付自転車と同じ排気量50㏄あるいは定格出力0.6kW以下のエンジンやモーターを積んだひとり乗りの3/4輪車です。マイクロカーはこのミニカーを含めた、軽自動車より小さな3/4輪車を指す通称で、海外では近年このカテゴリーの電気自動車が多く登場しています。

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路面電車/トラム

自動車優先社会では邪魔者扱いされてきた路面電車ですが、近年は環境にやさしいだけでなく、「水平に動くエレベーター」という表現があるようにバリアフリーでもあり、地下鉄より建設費が安いことから、欧米を中心に見直されています。昔の路面電車と区別するために、トラムという言葉を使うことが多くなっています。

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